鍵は持ち歩こう

ある休日、私は家でのんびり過ごしている彼氏を置いて、財布と携帯だけ持って近所のスーパーに買い物に行きました。鍵を持っていかなかったのは、家に彼氏がいるから大丈夫だろうと安心していたからです。しかし、買い物を終えて帰宅すると、家の中は真っ暗。インターホンを鳴らしても応答がありません。
「どうしたんだろう?」と思いながら彼に電話すると、なんと彼は「ちょっと美容院に行ってくる」と言って家を出ていました。鍵は彼が持って行ってしまっているため、私は完全に家に入れなくなり、寒空の下で途方に暮れることに。しかも、彼の予約時間の関係でカットとカラーをしているらしく、「終わるまであと3時間くらいかかる」とのこと。
仕方なく、私は近所のスーパーや本屋で時間を潰すことにしました。スーパーでは買い物をし終わっているのに、商品を見て回り続けたり、試食品をつまんだりして時間稼ぎ。本屋では普段手に取らないような雑誌や本を立ち読みしながら、「次はどうやって時間を潰そう?」と考え続けていました。
3時間が経った頃、ようやく彼から「終わったよ」と連絡があり、合流して家に戻ることができました。そんな一件で私は、「たとえ家に誰かがいるときでも鍵は必ず持ち歩くべきだ」という教訓を得ました。
この経験を通じて、鍵の管理は自分自身で徹底する大切さを痛感しましたし、予定の共有も大事だと改めて思いました。それにしても、スーパーと本屋での3時間は、私にとってなかなか濃密な「待ち時間」となりました。